今年も残すところあとわずか。 本サイトをご覧の皆さまはこの1年、 どのように過ごされましたでしょうか?
民族格闘技研究所にとってスタートとなった2017年。
とはいえ反省・課題も山積みです。 今後の活動をより良いものにすべく、 この1年間を振り返ってみたいと思います。 どうか身近に感じていただければ何よりです。
研究所初の活動はブフ

かねてからブフ(モンゴル相撲) に興味を抱いていた研究所メンバーの発案で、毎年GWに東京・ 都立光が丘公園けやき広場で開催されているモンゴル春祭り「 ハワリンバヤル」の恒例イベントであるハルハ・ブフ( モンゴル国のルール) のトーナメントにメンバー全員で出場を果たしました。 これが記念すべき当研究所初の活動となりました。
動画などでチェックしていたものの、 やはり出場にあたりルールの把握や事前の練習、 ユニフォームの確保などは必須。 しかしながらネットはなかなか情報に乏しく、 途方にくれていたある日…研究所長が突然閃きました。
モンゴル総領事館へ
「大使館や領事館に行けば詳しい情報が得られるのではないか!? 」
その手があったか、これは妙案!ということで早速、 大阪のモンゴル総領事館に駆け込むことに。

謎の日本人がいきなり押しかけて「 大阪にブフの練習できる場所はあるか?」「 ブフのユニフォームはあるか?」 などと矢継ぎ早に質問する様は意味不明かつ異様な光景だったでし ょうが総領事館スタッフの方はそんな私たちに優しくご対応くださ っただけではなく、 ゲル常設のモンゴル料理店に連れていっていただいたりとたいへん お世話になり、大草原級の心の広さに感銘を受けた次第です。

残念ながら練習場所やユニフォームの情報は得られませんでしたが 、大阪でも春・秋にモンゴル祭りが開催されており、 それぞれでブフトーナメントのイベントも行われているということ が分かった(春祭りはニアミスで参加できず) だけでも大収穫でした。
他国の民族格闘技情報収集手段として大使館・ 領事館を訪問するこの【所長メソッド】は、 今後も活用されるべき素晴らしい発明であることは声を大にして訴 えていきたいところです。
スーホダイニングバー
所長メソッド開発に成功はしたものの、 結局肝心の情報は得られずじまい。 さてどうしたものかと考えあぐねていたところ、 なんと東京は赤坂にブフができるモンゴル料理店がある、 という情報が入ったではありませんか!

その名も「スーホダイニングバー」。
内モンゴル出身のスーホさんが営む、 皆で歌って踊ってブフをとりながらモンゴル郷土料理を楽しめる、 ちょっと変わったお店です。( 残念ながら2017年12月末をもって閉店してしまいました)

これは渡りに船!ということで、大会前日に赤坂へ。
美味しいモンゴル料理をたくさんいただきながら、 手取り足取りブフを教えてもらいました。 店内にはユニフォームも常備されており、 バッチリ感覚をつかんだ我々は大会優勝を高らかに誓ったのでした 。
ブフ大会参戦
夜も明けて、ついに大会当日となりました。 前日の秘密特訓で自信満々の我々は早々に受付を済ませ、 ユニフォームに着替えて早速練習です。

その後、簡単なルール説明と戦いの前後の儀式・ 鷹の舞の講習などがあり、いよいよ本番。
まずは多国籍トーナメントから実施です。
名前が呼ばれ、 意気揚々と屈強なモンゴル人力士に挑むメンバーでしたが、 なんとものの見事に瞬殺されてしまいました…。
悔しいというよりもむしろモンゴル人のあまりの強さ・ 大きさに衝撃を受けた次第です。

さて、気を取り直して続いては外国人(モンゴル人以外) トーナメント。
少しでも爪痕を残したい!と奮闘しましたが、 惜しくも優勝者を輩出できず。

全体を通して全員が勝利できたものの、 最高成績ベスト8で大会を終えました。
経験不足ではありましたが、やはり本場の壁は高かったです。
が、 時間無制限のメリットを生かして攻め急がずゆったりと戦うなど
もっとできることはあったのではないかな?とも思いました。
着衣の感覚は少し掴めたので、この経験・ 反省をも踏まえて研究をより進め
また大会に出場したいと思います。
ちなみにこの大会は横綱・ 白鵬関など毎年モンゴル出身の大相撲力士が多数観戦に来られ、
観客も多くてものすごく盛り上がる非常にいい大会です。

入賞メンバーは直接有名力士から表彰状をもらったり記念撮影した り、感無量でした。

このところざわつく角界ですが、 いい形で解決してまた来年もたくさんの力士に来てもらいたいです ね。

P.S.
大会から数か月後、ネットサーフィンの成果によりe- mongol.comなる通販サイトを発見、
不慣れな英語でのやりとりを翻訳アプリなどを駆使し、 なんとかユニフォームを4着購入できました。

これで練習もバッチリです!